第116回:スタイリッシュな空間(2002/7/19)


私の好きなゲームに『beatmania UDX』というのがあります。
簡単に説明しますと、7つの鍵盤とスクラッチと呼ばれるレコードのような形をしたものを
音楽に合わせて譜面の通りに叩いたり回したりするゲームです。
巷では「音ゲー」と呼ばれています。
場所を取る筐体の為、ゲームセンターに足を踏み入れる人はプレイしなくても御存知でしょう。
これ、音楽を重要視する私にとっては文句の付け所の無いゲームです。
だってゲームの中心が「音楽」なのですから。

ですが、シリーズを追う毎に難易度も上がる初心者お断りのゲームなので
好き好んで遊んでいる方は限られていると思います。
音ゲーというジャンルも敷居が高いですしね。
私もゲームとして遊び始めたのはここ1〜2年で、
それまではサントラCDを買って音楽だけ堪能していました。

まあ、この音楽に合わせてリズムを取るゲームですが、
ゲーム中は音楽に合わせてビデオクリップが流れるようになっています。
ですが、当然プレイ中は観ている暇がありません。
(慣れた曲は横目でチラチラ観ていますが)
他人のプレイ中は流れる譜面を見てイメージトレーニングしてますので
ビデオクリップをじっくり眺めることはあまりありませんでした。

で、コンシューマではシリーズ最新作である「6th style」が本日PS2で発売しました。
このコンシューマ版にはアーケード版には無いモードが幾つかあるのですが、
その中に「MUSIC CLIP MODE」というものが追加されています。
読んで字の如く、ゲーム内で使われているビデオクリップを観るモードです。

これがですねえ、実にいいんですわ。

部屋で音楽を流すのと変わらないように思えますが、映像があるだけで
ゴチャゴチャした空間がスタイリッシュな空間に様変わりします。
もう、それは自分の部屋とは思えない程。

ゲームだと小さいウィンドウに映像が流れるのですが、
このモードではテレビサイズのフル画面で観ることが出来ます。
これが結構ポイント。
フル画面で観るとサマになってるんですよ。

勿論、ビデオクリップの出来そのものの良し悪しはあります。
イメージしていたのと違ってたりしたものも結構ありましたし。
まあ、オリジナルの曲セット(最大10曲)を作る事も出来ますので、
好きな曲&ビデオクリップを中心にセットを組むことができます。
本当は遊ぶ為のセットなんですけど、ビデオクリップ目的で組むのも有りです。
御部屋に優しい曲セットを作るも良し、御部屋がムーディーになる曲セットを作るも良し、
収録曲も多いですし、なかなかどうして曲セット組むのが楽しいんですよ。
オリジナルのCDを作るのに似ていますが、
ビデオクリップもある分、ちょっと違う感覚で創作が楽しめます。
こんなに楽しいとは思ってもいませんでしたので、ちょっと興奮気味です。

ゲームとしての役目も当然残ってはいますが、もう私にとって環境ソフトの類です。
こうなると、旧作の曲もじっくり観てみたいという欲求が沸きます。
全シリーズから選んでビデオクリップ集を作れたらいいなあ。
というか、作りたい。

興味の無い人には全然意味の分からない話題でスミマセン。
この感動だけでも伝えたかったもので。

<BGM>
 B4U (NAOKI MAEDA)
 [beatmania UDX 6th style (PS2)]