第152回:漢らしさ(2003/06/01)


最初に断っておきますが、
私のガンダムシリーズに関する知識は初代ガンダムのみです。
スーパーロボット大戦などで名前だけを知ってるものはありますが、
詳しいストーリーや人間関係、ならびにモビルスーツなどは全くです。
そもそもスーパーロボット大戦のモビルスーツはデフォルメされてますし。

ですから、これから私の述べる事が
ガンダムの世界では極々当たり前のことだったら申し訳ありません。
私が無知だった、ということで解釈してください。

この間、ガンダム好きの友人が会社を退職することになりまして、
色々悩んだ末、退職祝い(?)に私からガンダム関係の物を贈る事になりました。

世の中に何が出回っているのかも分からなかったのでとりあえず店に行ったのですが、
陳列されているフィギュアの数をみてビックリ。
モビルスーツの数もさることながら、ガンダムシリーズもかなりの数なんですね。

しかも、みんなカッコイイのです。
未だボールやジムやガンタンクやガンキャノンが当たり前の私にとって、
その洗練されたデザインは衝撃的でした。
やはり初代から積み重ねられた歴史は並大抵のものではないな、と。
ドラグナーもそろそろ歴史を積み重ねて欲しいところですが。

その格好良さに惹かれしばらくフィギュアを物色していた私の目に、
1体のガンダムが飛び込んできました。

そのガンダムの名はマンダラガンダム。




最初、キン肉マンの超人かと思いました。

箱を見ると「G GUNDAM MOBILE FIGHTER」と書いてありますので、
紛れも無くガンダムのキャラクターです。
胴体の部分とかなんとなくガンダム風味ですし。
下半身はジオングもどきと言ったところでしょうか。
というか、胴体と下半身の間の数珠繋ぎ部分が明らかに弱点っぽいんですけど。

なんかこう、見る者を惹きつける漢らしさを感じずにはいられず、
速攻で贈り物に決定してしまいました。

で、本人に贈った後に早速開けてみました。

実際に組み立てていて判明したのですが、
このガンダム、ノーマルモード・ディフェンスモードの2種類に変形可能だったのです。
ただでさえ漢らしいのにまさか変形までできるとは。
変形と合体は男のロマン!
男ならロボから飛行機への変形に想いを馳せ
男なら桂木弥生との2身合体に夢を求める
これ、世の理であります。

変形可能と知って興奮状態の我々は期待に胸を膨らませて
ノーマルモードからディフェンスモードへ変形してみました。



マンダラガンダム ディフェンスモード


・・・こいつ、やる気あるのか?

確かに守るべき所は守ってるような気がしますけど、
これに乗ってる人間がこれで納得してるとは思えないです。
完全無欠の男のロマン『変形』がこれかよ!って。
でも、そんな投げやりな姿がまた漢らしい。

なんかこう、製作者の悪意すら感じるキャラクターなのですが、
それがまた憎めないと言うか、格好良さなのかなあと思いました。
もう一目惚れした感じですね。
ただ、これに乗れと言われたら丁重に御断りしますけど。

ガンダムにもこんなのがいるんですねえ。
かなり驚きです。

なお、このページの写真に写っているマンダラガンダムは、
贈った物ではなく、漢らしい勇姿が忘れられず後日私が買ってしまったものです。


<BGM>
『大分麦焼酎 二階堂』のCM 
(この時に流れる曲いいですよね)