第171回:いつかは出ると思いましたが(2003/10/08)


突然ですが私は英語が嫌いです。
正確に言えば「理解できない」と言うところでしょうか。
地図を読めない人が地図を見て混乱する感覚と似ていると思います(多分)。

理解出来なくなった原因の100%は高校3年間の英語です。
流石に何十年も前に自分が受験勉強で使用した参考書・単語帳を生徒に無理矢理買わせ、
(自分の教科書を売りつける大学教授みたいな感じです。一言で言えば「オレ流」)
時代錯誤な勉強を強いてそれが出来る奴しか相手にしない先生では生徒も理解できません。
自分の努力不足を責任転嫁しているようにも見えますが、
こいつはダメだと思って別の参考書で独自で勉強したり何とか頑張ったんです。
如何せん英語の先生の出す「オレ流」の課題が膨大で他の教科まで影響する始末。
私の英語嫌い&理解力低下に拍車が掛かったのでした。

また、モチベーションの持続させるという要素も欠落しておりました。
これは教える側にも教えられる側にも原因があることですが。
質より量の物量作戦で出される課題を淡々とこなすだけなのが問題だったのですが、
先生に難があっても自分のモチベーションを保てる何かがあれば少しは変わったかもしれません。

大学と違い生徒に先生は選べない訳で、
(生徒が先生を選べる高校もありますが)
万が一外れを引くと最悪人生を左右しかねないこともあります。

勉強ってこのモチベーションというのが結構重要なんです。

例えばですね、英語の先生が桂木弥生だったらと思うことがあります。
しかも個人授業・制服着用で御褒美あり。
制服は働きやすい神戸屋キッチン。
こりゃ死ぬ気で頑張りますね。

そうなると他の教科も頑張れる人材が欲しいところ。
「現代語・古文・漢文」を時坂樹が馬車道の制服
「数学」を小町つぐみがラケルの制服
「日本史」を牧野那波が巫女服
「生物」「化学」を和辻綾が白衣
「体育」を星野みずきがスーツ
「音楽」を嘉納潤ちゃんが英國屋の制服
全部個人授業・制服着用で御褒美あり。
これらも死ぬ気で頑張りますね。
と言うか、頑張るものが多くて死にます。

いや、御褒美って新たな課題の事ですよ。
決してデートしてくれるとか一夜明かしてくれるとか
そんな美味しいことを想像してませんってばさ。

そもそも個人授業って家庭教師か過疎化した地方の学校くらいしかないんですけど。
こんなメンバーだったら勉強以前に恋に落ちて駆け落ちしますね、きっと。

自分で書いてて思いますが非常にアブナイ人間ですね、私。
青春真っ只中の大切な時間を無駄に浪費してしまうと、
脳内はこんなしょうもない考えしか出来なくなってしまうようです。
ウソウソ、現実もしっかり見てますよ。

まあ、先生は流石に無理にしても(当たり前だ)
参考書くらいはこういうのがあってもおかしくない世の中なのではないか
と思っていたら、やっぱり出やがりましたこんなのが。



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2次元美少女のナビゲートによる「萌えて覚える英単語集」
その名も『もえたん(萌える英単語)』だそうで。

公式HPより本書の説明を引用しますと・・・

■"もえたん"とは?
「もえたん(萌える英単語)」は、2次元美少女(虹原いんく・17歳)が受験勉強をナビゲートしてくれる、
従来にはなかった新しい英単語集です。

▼Point1
本商品では、受験勉強の必須アイテムである英単語集のありかたを見直し、まったく新しい英語学習のスタイルを提案します。
これまでの単語集が記憶力を支援するものならば、「萌える単語帳」は、読者のやる気を支援するのです。

▼Point2
味気のない単語をひたすら記憶していく英単語学習は、受験生の目に「苦行」と映るもの。
このことは「定番」とされる単語集を買ったものの、最後までやり通せないという「ありがちな失敗」の原因となっています。

▼Point3
もっと楽しい学習法はないのか? 孤独でつらい英語学習に、心の支えとなるパートナーがいてくれたなら?
受験生を励まし、最後まで学習を継続できるような応援はできないだろうか? その答えのひとつが「もえたん」なのです。

■本書の特長
▼2次元美少女による学習支援
人気CG作家のイラストをふんだんにレイアウト。
適度なビジュアルの配置が記憶のトリガーとなり、学習効率のアップにつながります。

▼大学受験・初〜中級の厳選600語
やり通せば絶対に力になる、頻出単語をラインナップしました。
無理なくこなせるセンター試験レベルの基本単語を厳選、
志望大学へ向けた学習に先立つベースづくりに最適です。(対象学年高1〜高3)

▼めくるめくストーリー展開
ナビゲートキャラクター・虹原いんくと、彼女を取り巻く魅力的なキャラクターたちが、
笑いあり涙ありの物語を繰り広げます。



狙いは分かるんですよ。
人間の「覚える」という処理には文字の羅列ではなく適度なビジュアルを挟んだ方が効率が良く、
尚且つそのビジュアルが印象的なものだったら覚えが早くなる、というのは理解できます。
日本史等の教科書で顔写真に悪戯書きした人物程覚え易いですから。
尚且つ好きなキャラに囲まれればモチベーションもアップするでしょう。
また、こっちの世界も低年齢層化していますし、今の世の中ならそこそこニーズもあると思います。
もっとも、有名原画家がイラストを描いていれば、受験に縁のない大きなお兄さん達も買うかと。

まあ、結果的に英語が出来るようになるなら構わない気がします。
少なくとも何十年前の参考書渡して「オレ流」の課題出されるよりは明らかにマシです。
ただし絶対に学校には持っていけない代物ですな。

これがあれば英語が好きになったのにー、なんて私が思う筈ありませんが。
当時の私はストイックなゲーマーでしたから多分こんなの許しません。

結論:受験生の方々、頑張ってください


<BGM>
なし
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