第223回:祝!中日ドラゴンズ 2004ペナントレース制覇(2004/11/02)


タイトル通りの内容です。
まあ、トップページや掲示板で語った内容とほぼ同じですが、
2004年に中日ドラゴンズがペナントレースを制覇したという記録を
コラムのページにきっちり残しておこうと思います。
内容は贔屓チームへのコメントですのでアンチ中日ファンは読まない方がいいかもしれません。

まずは中日ドラゴンズの選手の皆様、1年間お疲れ様でした
日本シリーズの第7戦まで計145試合、余すところなく楽しませて頂きました。

下馬評は「オレ流に選手がついてこない」とあまり良いものではありませんでしたし、
かくいう私もペナントレース前の順位予想は
「優勝か最下位。ファンだから期待を込めて優勝。」
と確証の持てないアバウトな優勝宣言で関係者を非常に困らせました。
蓋を開けてみれば、現有戦力10%底上げの公約を見事に果たし
1年間通じ選手全員で『野球』をすることで下馬評を覆す結果に。
監督もコーチも選手も心を一つにした上で栄冠を勝ち取りました。
監督の考えに選手がしっかりついてきた、という訳です。

ま、詳しいところはスポーツ新聞などで分析されてますのでここでは書きません。
考えていることは大体一緒ですからね。
ですからファンという視点で今年の優勝について書いてみます。

かれこれ20年以上も中日ファンをやっておりますが、
今年ほどドラゴンズ野球やドラゴンズナインとの距離が近いシーズンはありませんでした。
個々の選手の持っている能力、そしてそれを光らせるための努力、などを身近に感じられ、
落合監督の掲げた「選手の10%の底上げ」をファンも一緒になって見届けることで
選手とファンの間に一体感が生まれた一年だったと思います。

それが強肩好守の英智であり、選球眼光る高橋光であり、マウンド度胸が光る高橋聡であり・・・
(底上げを達成した選手は他にも沢山います)
その姿がファンの目にしっかり焼き付いているんですよね。
だから福留が離脱しても「誰かが出てくるよ」とファンも落ち着いて対処できました。
英智が日本シリーズでエラーをしても「シーズン中は何度も窮地を救ってくれたじゃないか!」
とシーズン中の活躍を思い出してブラウン管の前で励ましてました。
もしあのエラーでシリーズの決着がついたとしても
決して99年のように「日本シリーズMVPは福留」みたいな声は挙がらなかったでしょう。
(挙がらないのは中日ファンからだけかもしれませんが)
選手だけでなく、まさにファンも10%の底上げが出来たシーズンだったと思います。

落合監督になって観客が少ないとか言われましたが
1年を通して観ているファンは例年よりも熱心に応援したはずです。
昨年の秋季キャンプから頑張ってきた姿をみんな知っているのですから。
そして今年のドラゴンズ野球は野球ファン全体に影響を与えたことでしょう。
中日ファンに限らず野球というものを改めて見直した人が多いかと思います。

50年ぶりの日本一を賭けた日本シリーズは惜しかったですが、
連日の熱戦に中日・西武の選手へ素直に有難うと言いたいです。
まあカブレラは色々な意味で反則ですが、チームの力的には互角だったでしょう。
それで中日が負けたのはやはり何かが足りなかったから。
その一つは西武がプレーオフを経験したことだと思います。
両軍ともに「若い力」が台頭しているチームですが、
西武の若い選手に積ませたプレーオフの経験は確実に身になったかと。
第6戦・7戦は特にそう思いました。
井端が妙に固くなってるなあというのを感じましたので。
ただ、中日の若い選手がシリーズを経験できたこともきっと来年につながるはずです。
負けたことで来シーズンに向けて課題も沢山見つかったでしょう。
選手の更なる底上げが今から楽しみでしょうがありません。

最後に一言、就任時に「つまらない野球をする」と言った落合監督に言いたい。
1年間、面白い野球を有難う!と。

さあ新しいシーズンは始まっています。
今年の悔しさをバネに2005年の日本一を目指して頑張ってください。


<BGM>
THE TEMPLE OF HATE ( ANGRA )
[ Temple of Shadows / Victor ]