第226回:21世紀のカンニング事情(2004/12/10)


最近、海を挟んだ隣国の大学受験で
携帯メールを使ったカンニングが大量発生したという事件がありました。
最初は学生同士でやっていたことだと報道されましたが、
学習塾なども関与していた事実が明らかになり大騒ぎになっているそうです。

大学でその後の人生が決まるような御国柄なので
受験生が必死になる気持ちは分からないこともないのですが、
問題や返答をメールでやりとりするって実は結構手間で時間かかると思ったり。

例えば日本の携帯電話ですが、携帯で数字打つの面倒じゃないですか。
いちいち文字のタイプを変更する必要がありますし。
私、時刻とか打つの嫌いなんですよね。
当然、試験時間は限られている訳ですから、
問題や回答打ったりしているうちに時間切れになりそうな気がするのですが。

まあカンニングやってる人数が多ければ多いほど問題や回答のテンプレ化は簡単になりますし、
面倒くさい文字も辞書登録してすぐに出させるようにしておけば良いわけで、
回答教える連中もテスト受けてる連中もしっかり打ち合わせて上手くやっているんでしょうね。
あと各自高速でメール打つ練習や目が泳がず正確にメールを打つ練習をしていたりしそうな予感。
はっきり言ってきちんと勉強した方が早そうな気もしますが。

しかしカンニングってのはどうせやるならもっと原始的な方がいいなあと思います。
数学の公式を書いた紙を定規の裏に貼ったり、消しゴムの紙の部分に挟んだり、
30センチ定規に紙を貼り付けて学生服の袖の部分に入れようとした奴もいたなあ。
あと後ろの奴に野球のサインみたいな感じで回答を教えるとか。
(これ、前の奴が頭良くないとダメなんですけどね)
カンニングそのものよりどうやってカンニングするかを考えるのが面白いのに。
結局のところ考えるだけ考えて実際にはやらない奴が殆どですしね。

えっ、私?
そりゃもう至って真面目に・・・って実は大学時代に何度かやってます。
辞書持ち込み可能のテストでは辞書の後ろのページに色々書き込んでました。
未だにカンニング用の英文和訳が書かれたままになっています。
そのくらいですけどね。
というかこのカンニング、スゲーつまんねえや。

そういう時代になっちゃったというのは分かるのですが、
なんかこう、携帯メールだと創意工夫という点で面白味がないというか何と言うか、
自分でもあんまりよく分からない不満みたいなものを感じてしまいます。

ま、当然ながら「カンニング良くない」と言われたらそれまでなんですけど。


<BGM>
IMMORAL ( 川田まみ )
[ IMMORAL / BLUE GALE ]