第227回:涙の理由【わけ】(2004/12/12)


勘違いはすることもされることもよくあることですが、
その内容によっては結構大変な事態を引き起こすことになります。

このあいだラーメン屋で唐辛子などの香辛料が大量にぶち込まれ、
辛目の味付けがされたかなりパンチの効いているニラそばを食しておりました。

ラーメンを食べるときの一番の敵は撃ち返し。
撃ち返しとはSTGで敵を破壊した瞬間に放たれる敵の弾・・・なんですが、
この場合は麺などが箸から滑って器の中に落ちたときに跳ねるスープのことで、
こいつを浴びると服やズボンなどに頑固な汚れを付けてしまうのでかなり強敵です。
主に洗濯を行う主婦やメイドさんの敵として忌み嫌われております。

で、この撃ち返しに気をつけながらパンチの効いたニラそばと格闘していたのですが、
やっぱり敵も然るもので開戦から数分にして苦労も虚しく見事に被弾してしまいました。

しかも、目に。


スゲー痛い、もうとにかく痛いんです。
目が開けられないし涙はボロボロ出てくるし、そりゃもう大変。
そりゃ唐辛子満載のスープですからねぇ。
撃ち返しの弾数は少なくても巨大戦艦一隻も簡単に落としてしまうほどの威力。
数量制限のあるボムみたいなもんですな。
うちの連れが「唐辛子を触った手でコンタクト外したら痛かった」と言ってましたが
同じような経験のある方はその痛さを理解できるかと。

とめどなく流れてくる涙。
おしぼりで拭いても全然止まりません。
当然ながら痛くて目は開けられないのでニラそばも食べられません。

そんな中、店内に置いてあるテレビがバラエティ番組を流していました。
内容は最近なにかと露出度の高い例の女占い師
家庭の悩みを解決したとかなんとかという感じの所謂感動お涙頂戴もの。
はっきり言いますけど、私はこういった内容には殆ど感動しません。
というか、占い師に頼る前に何とかしなさい。

ですが、無情にも周りはそんなこと分かりません。
そんな私の姿を見た店員、黙って新しいおしぼりを差し出してきました。
テレビから流れるお涙頂戴の話、そしてカウンターにはおしぼりで目頭を押さえる男。
この状況下ではテレビを観て感動して涙を流していると思われても弁解できません。
内心「やばいなあ」と思っていたのですが、やっぱり勘違いされたようです。
まあ、原因が何であれ涙は止まらない訳で、
断るにも断れず私も黙ってそのおしぼりを貰いました。

おそらく「あんな番組で感動するなよ」とか思われてるんだろうなあ・・・。
そんな男だと思われたくありません。
私の涙は桂木弥生や時坂樹や牧野那波や小町つぐみや
星野みずきや潤ちゃんのために流すものですから。
あ、英雄伝説6でもボロボロ泣いたわ。
我ながら節操無い涙だなあ・・・。

結論:もうニラそばは食わない。
   (ニラそばに罪はないんですけど)


<BGM>
琥珀の愛 ( う〜み )
[ 英雄伝説VI 空の軌跡 SUPER ARRANGE VERSION / Falcom ]