第405回:育児とストレス(2010/05/23)


育児に関わるようになってまだ1年半ちょいなので、
もしかするとそれ以前のことは見落としていただけなのかもしれませんが、
最近、乳児・幼児虐待のニュースに胸を痛めることが増えてきたような気がします。

や、育児は半端じゃなく大変です。

自分の意志を上手く伝えることができない子供、それを汲み取らなければいけない親。
事の善し悪しが把握できていない子供、それをきっちり躾けなきゃいけない親。
体力が有り余っている子供、それに付き合わなければいけない仕事でヘトヘトの親。
気まぐれ&マイペースで1日を過ごす子供、それに合わせるが故に自分の時間がなかなか取れない親。

……などなど、肉体面でも精神面でも掛かる負担は計り知れないです。

うちだって子供が生まれてから親の理想通りに過ごせた日があったことは殆ど記憶にありません。
(大半は睡眠に関することで頭を悩ませています)
私個人で言えば、ゲームやる時間・野球を観る時間・友達と遊ぶ時間・本を読む時間・のんびりする時間、
などのプライベートな時間は激減どころかほぼ無いと言ってよいに等しい状態です。

だからストレスが溜まります。
でも残念ながら、そのストレスを解消する機会には恵まれません。
私の場合、子供が生まれる前は「ゲーム」「野球観戦」「友達と遊ぶ」あたりで
ストレスの解消をしてきましたが、今はその機会も殆どありません。
野球なんて「球場観戦」どころか「テレビ観戦」までできない状況です。
今はテレビで幼児向け番組とか幼児向けDVD教材を点けているのがデフォルトですからね。
(ま、これはもう少し大きくなって野球に興味を持ってくれるまでの辛抱だと観念してますが)

特に乳児・幼児の育児に関わっている親は、日々ストレスを累積しているのだと言えるでしょう。
このストレスの累積が親にとって大変よろしくないことは、私も経験していますので理解できます。
そしてその状態で子供の相手をすると、たまにイラっとしてしまうことがあります。
それは私も否定しません、というか否定できません。

……ただその結果、自分の子供を虐待する方向へ行ってしまうのは如何なものだろう、と。
ストレスを溜め過ぎてイラッとしてついカッとなってしまう気持ちは分かりますが、
母親からしてみれば自分がお腹を痛めて生んだ子供であること、
父親からしてみれば母親が自分の人生を賭けて生んでくれた子供であること、
そして子供心ながらにも両親を物凄く「信頼」してくれていること、
あとはなんと言っても普段見せる可愛らしい笑顔や天使のような寝顔、
そういったことを思い出せば、我が子を虐げるなんて行為は踏み止まれると思います。
まあ、「乳児・幼児を酷い目に遭わせたって言うこと聞いてくれる訳でもあるまい」
くらいの冷静な判断ができるだけで間違いは起こらないと思いますがね。

でも、上述したように育児に携わる親のストレスを解消するのはとても難しいです。
子供を目の前にして冷静な判断ができない状態に陥ってしまう可能性は低くないと思います。
おそらく虐待の原因の大半は日々累積されたストレスでしょう、多分。
(ま、子供が嫌いとか自分の子供じゃないとか、中にはしょうもない原因もありますけどね)

……となると、重要になるのは「どうやってストレスの累積を抑えるか」という考え方です。
ここで「解消する」などと考えてはいけません、「少しでも溜め込まないように」と考えること。
どんなささやかなことでも構いません、現在の生活レベルの中で自分自身の楽しみなんかを
見つけたり作ったりすることでストレスの累積を抑えるのです。
そうすれば例えイラッとすることはあっても、同時に冷静な判断もできるようになる……と思います。
そして虐待のニュースも少しは減る……んじゃないかなぁ。

まあ、実際にやってみると難しいんですけどね……。
プライベートな自分の時間なんて殆ど取れない状況ですから。
少ない時間を使った楽しみってのも、容易に見つけられるものじゃありませんし。
でも、その努力はした方が良いと思います、間違いなく。

なお私の場合、自分の部屋の見える位置に制服を吊ヘッドホンやイヤホンで好きな音楽を聴くこと
そして中日ドラゴンズが勝利すること、この2つがストレスを抑える現時点の楽しみです。
(前者は少しでも「自分の世界を構築」することを意識してます。)


……えっ?今日の中日はフルボッコ?
(西武に8対0でボロ負け)



そして俺の英智の出番無し!?


正直、ストレスが溜まると言わざるを得ない。(←ダメじゃん)


<BGM>
蒼の慟哭
[ 蒼煉のヤヴンハール / GILDIA ]