第59回:大声援の後押しを受けて・・・(2001/06/17)


本日、割れんばかりの大声援の中、
今中慎二投手が二年ぶりにナゴヤドームのマウンドに立ちました。
(またこのネタで申し訳ありません。)

実際、1軍に上がったのは結構前になりまして、これまでに何試合かは投げていたのですが、
私がリアルタイムにその勇姿を見たのは今日が初めて。
(といっても、TVの放送ですが。)
全盛期にはとても及ばない130km台のストレート、明らかにキレの悪いカーブ、
当時を知るものにとっては何か物足りない内容だと思います。

でも・・・

そんなことはいいんです!!

今中選手が1軍のマウンドに帰ってきただけで、私はどんなに嬉しいか・・・。
何年もの間、中日の投手陣を支えてきた今中選手。
1994年10月8日、巨人との優勝決定戦で先発、健闘空しく優勝を巨人に譲った悔しい想い出。
その他の優勝争いも、必ず今中選手が投手陣の中心にいました。
そして、1999年悲願の優勝を果たすドラゴンズ。
しかし、皮肉にも一昨年の優勝の輪の中に、彼の存在はありませんでした。
酷使しすぎた体の代償は、予想以上に大きかったのです。

彼の姿が滅多に拝めなくなってから早4年。
正直、もう終わりかな・・・
と草野球チームの背番号14のユニフォームを眺めながら考えた日もありました。
しかし、昔と同じ姿ではありませんが、彼はマウンドに帰ってきたのです。
物心付き始めてから野球を見続けて来ましたが、
こんなに、こんなに嬉しい事はありませんよ。

そして、彼が投げるたびに起きる大声援。
その大声援に合わせてTVの前で涙を流しながら拍手を送る自分。
一昨年の日本シリーズで全然打てなかった関川選手、
そんな彼に名古屋のファンは大声援を送ってくれました。
暖かいですよ、名古屋のファンは。
本当はその場に私も居たかった。

毎度のようにこの話をしてスミマセン。
でも、私が野球に関して憧れ、尊敬をし、そして影響された、一番の選手なんです。
どのチームのファンでも構いません、今中選手のこれからを見守って頂きたいなあ、と。
そして野球に興味のない方も、『今中慎二』という投手がいる、と覚えて頂けるだけでも嬉しいです。

頑張れ!今中慎二選手!!