第92回:DVD万歳(2002/2/19)


最近、DVDの普及が目覚しいですね。
新作は勿論、旧作もDVDで復刻されたり、
映画・アニメファンにとっては嬉しい悲鳴が続いている事と思います。

私も今日その嬉しい悲鳴を上げてしまいましたよ。
何気なく立ち寄った店で『奇兵隊』を発見したんです。
御存知の方はやっぱり少ないかなあ、1989年の年末時代劇ですよ。
『田原坂』『五稜郭』『白虎隊』『勝海舟』など幕末〜明治物が多かった頃です。
この頃の年末時代劇は大好きだったんです、私。
当時録画したビデオはまだ持っているのですが、
擦り切れるほど観たこともあって劣化が激しく、さてどうしようかと思ってた矢先だったんですね。
まさかこんなところで巡り合うとは・・・。
こりゃもう、即買い。しかも、持ち合わせがなくデビットで。
この喜びは『童話めいた戦史ウィンダリア』がDVD化したとき以来ですね。

この『奇兵隊』という作品、幕末に活躍した長州藩の高杉晋作にスポットを当てております。
日本史専攻の方は御存知ですね。そうでない方も名前くらいは耳にした事があるでしょう。
プロフィールに書かれているとおり、高杉晋作は私の尊敬する人物です。
そりゃもう、子供の頃から。
なので、この『奇兵隊』という作品は揺り篭から墓場まで私の宝物なんですね。

こういった大切な作品がDVD化されていくのは非常に嬉しいですね。
ビデオに比べればほぼ劣化しないような媒体ですし、LDに比べて場所も取らない。
もうヨドバシの映画コーナーもビデオよりDVDですからねえ。
いやはや、時代の流れ(というか流行り)というのは面白いものです。
こんなに流行るとは思ってもいませんでしたもの。
増してや、『奇兵隊』に巡り合う事ができるなんて。

ホント、DVD万歳です。

余談ですが、この『奇兵隊』のキャスティングは痺れます。
こういった時代劇のスペシャル物の中では未だに一番のキャスティングだと思っています。
以下に代表的な人物を紹介しておきます。(異論ある方もいらっしゃるでしょうけど)

 高杉 晋作:松平 健
 桂 小五郎:中村 雅俊
 村田 蔵六:片岡 鶴太郎
 久坂 玄瑞:永島 敏行
 井上 聞多:萩原 流行
 伊藤 俊輔:堤 大二郎
 来島又兵衛:竜 雷太
 周布政之助:津川 雅彦
 白石正一郎:三遊亭 円楽
 紅屋 木助:藤岡 琢也
 一橋 慶喜:高橋 英樹
 西郷 隆盛:梅宮 辰夫
 五代 才助:勝野 洋
 坂本 竜馬:武田 鉄矢

松平健、高橋英樹の大御所は勿論、竜雷太、津川雅彦とか渋い所もしっかり押さえています。
中村雅俊の桂小五郎は思ったよりハマってるんですよ、これが。
後に福沢諭吉を演じたくらいですから、時代劇に合わなくもないんです。
片岡鶴太郎の村田蔵六は最初違和感ありましたけど、今はへいきへっちゃらです。

そして、何より坂本竜馬を武田鉄矢が演じているというのが最高です。
絶対にこの人にやらせたら一番の竜馬を演じてくれますよ、やっぱり似合ってます。
尊敬する人間を演じるというのがこうも演技を活き活きとさせるのか、と思います。
というより、演技という枠を超えてますね。既に坂本竜馬になっちゃってますもん。

松平健には申し訳ないですが、私が高杉晋作役でも結構いけると思いますよ。
高杉晋作になれますもん、私。いや、マジで。